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help RSS 福岡市博物館で玄洋社資料の展示始まる ―「井田紅旗」も―

<<   作成日時 : 2011/10/05 17:26   >>

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「メディアウオッチ100」●92号【かるちゃーひろば】 2011年10月5日

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このブログには私が投稿して、掲載された記事を収録しますが、体裁(表題・見出し・本文)は投稿時のままで、基本的に見出しはありません。掲載時には見出しが付けられています。


 9月29日、福岡市博物館の協議会に出席。終了後のわずかな時間でしたが、21日から始まった「アジアの激動と福岡ゆかりの人々」を観覧しました。

 1911年10月10日の武昌蜂起に始まる辛亥革命から百年。孫文ゆかりの各地で記念の催しが行われています。九州では福岡市、北九州市、熊本県荒尾市、長崎市などで講演会、シンポジウム、展覧会など多彩な内容の企画が進められています。

 戦後、GHQによって超国家主義団体の烙印を押され解散した玄洋社は福岡市に本拠を置いていました。朝鮮の金玉均、インドのラス・ビハリ・ボース、辛亥革命前後の孫文らが日本に亡命し、アジア主義の旗印のもと、頭山満を中心とした玄洋社に庇護されたことはよく知られています。これらは国策に反した民間での自発的な動きでした。

 亡命中の孫文を生活面で支え、革命資金を提供し、革命の現場にはせ参じた人たちの中で、有力な炭鉱経営者を包含する玄洋社の果たした役割は大きく、特筆すべきものです。

 今、九州では三大紙はもとより西日本新聞や熊本日日新聞などが、こぞって孫文を支援した九州人の役割を大きく取り上げています。近年の特徴は、経済的に発展する中国の観光客を呼び込むために、県域を越えて孫文ゆかりの歴史を掘り起こそうとする傾向があることです。なんであれ、玄洋社に人々の関心が向けられ始めたことをうれしく思います。

 玄洋社関係の資料を収集・保存・公開していた(社)玄洋社記念館は、2008年5月末に展示施設が閉館し(社団法人は残る)、その所蔵資料は福岡市博物館に移されました。このたびの展示は、これら玄洋社記念館資料を主体に、博物館の所蔵・寄託資料を加えて、4つある部門別展示室の内、2つを使って公開しているもので、公的な施設が玄洋社を取り上げた点に隔世の感があります。

 書や写真、出版物、書簡などのほか、最も注目すべきものが「井田紅旗(せいでんこうき)」です。私は30年近く前に原所蔵者宅で見ていますが、その後、目にする機会がなく、失われていることをおそれていました。辛亥革命の最中に使われた旗で、玄洋社員末永節(みさお)が旗とともに写真に収まっていて、その由来を証しています。全体が赤い色の長方形(横長)で、内、左上隅に青い色の四角形、その青色の中に井の字型の白く太い直線が入っています。九分割された青いマスは土地を表し、中央の1マスが公田、周囲の8マスが私田で、土地の均等分配の理想(井田制)に由来します。

 薄く赤い布地にはところどころ虫食いの跡がありましたが、おそらく世界に一つしか残っていないほどの、貴重な文化遺産と言えます。この機会に一見されることをお勧めします。11月6日(日)まで。

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